地図から消えた村。今も面影を残す塚本集落

地図から消えた村。今も面影を残す塚本集落

塚本集落の紹介
塚本集落の紹介

秋ヶ瀬公園に隣接した荒川堤外地に広がる塚本集落とは?

荒川堤外地とは聞き慣れない言葉だと思いますが、荒川の堤防の外の土地=河川敷の土地と言えば分かりやすいかと思います。塚本集落とはこの河川敷の土地に存在していた集落のことです。では何故?河川敷に家を立てて住んでいたのか?と疑問に思う方も多いと思います。
この集落の歴史は古く、条理遺構も確認されており古くは奈良時代から水田での稲作が営まれてきと書かれています。荒川や入間川の氾濫原では、川が運んだ土が積もった微地形をうまく活かして田んぼが配置され稲作が行われ、当然ですが人が集まり住居を構え生活を営み集落が形成されていきました。

塚本集落の概要MAP
※引用元:GoogleMAP

この塚本集落は大正時代に始まった荒川改修以降堤防の際に堤防の外側に取り残されてしまった形となり、その後以降も頻繁に水害に遭っていたそうです。やがて上流側の外東地区に二軒、下流側の外西地区に十数軒あったとされる塚本集落の移転は昭和59年から始まり、平成11年の水害がきっかけとなり平成14年には全世帯が補償を受けた上で堤防の内側への移転を完了その後廃村となりました。

現在の塚本集落の風景
塚本集落の現在
塚本集落の現在
塚本集落の現在
塚本集落の現在

塚本集落に残る薬師堂
塚本集落に残る薬師堂
塚本集落に残る薬師堂
薬師堂境内に残るお墓

市の天然記念物「薬師堂のマキ」
「薬師堂のマキ」の解説
市の天然記念物「薬師堂のマキ」
薬師堂のマキと対をなすイチョウの木

手入れがされている薬師堂前の道
薬師堂に奉納した記念碑
薬師堂に奉納した記念碑
薬師堂前の道端の小さな石祠

塚本集落の現在
塚本集落の現在

塚本集落の現在
塚本集落の現在

塚本集落に残る薬師堂
塚本集落に残る薬師堂

塚本集落に残る薬師堂
薬師堂境内に残るお墓

手入れがされている薬師堂前の道
薬師堂に奉納した記念碑

薬師堂に奉納した記念碑
薬師堂前の道端の小さな石祠

現在の塚本集落は、堤内(堤防の内側)へ移転された方々が移転前と同様に稲作や畑仕事などを行っています。堤外を散策すると、さいたま市に居る事を忘れてしまうような自然が豊かで緑溢れる里山の風景が広がり、シラザギなど見る事ができます。
また、堤外地の西地区の中心には薬師堂と墓地が残されており、ここの「薬師堂のマキ」は市の天然記念物に指定されています。文献参考と引用で閲覧した堤外地を掲載してる方のブログには「この薬師堂は、元住民による集会などは、まだこの地で行われているみたいで、住居こそ無くなったものの、暮らしはいまだこの地で続けられている事が伺えます。」とありました。
確かに原生林化した場所もありますが、自分が撮影で歩いた際も薬師堂前の道や薬師堂境内は手入れがなされてました。
薬師堂の右手の竹藪を抜け奥の道を荒川の流れる左手に歩いて行くと、八幡社の鳥居が残っています。平成元年に建て替えられた物で、当時はまだこの地で暮らし続けるという思いがあったのだと推察します。

Googleストリートビューで歩いてるみる塚本集落
※Googleストリートビュー撮影車が通れる道だけの撮影なので集落の外周だけとなります。
Googleアースで空から塚本集落を見てみる

塚本集落をGoogleアースで空から見てみませんか!過去の衛星写真をもとに制作させれいるので、現在は工事で存在してない川岸にあったゴルフ場などが出てますが十分に楽しませてくれます。
推奨はGoogleクロームで見ていただいた方がスムーズに動くと思います。2D表示だと田畑の様子などがはっきりと確認できます

Google Earthで見る
堤外地と塚本集落周辺の水害

堤外地のある、さいたま市桜区西側は過去から水害の被害が大きな地域でした。先に掲載をしてる千貫樋水郷公園に残る千貫樋も地域の方の水害対策に対する思いから建設されました。
1999年8月には周辺の堤外地を大規模な水害が襲いました。周囲より2~3m高い水塚(※周囲より高く土を盛った家屋敷地の上に家屋を構える事)の上に構えられている母屋や納屋まで浸水。道路脇に設置されたカーブミラーのミラー中央の高さまで水が達したと参考文献に記載があります。
掲載の写真は2019年10月におきた「令和元年東日本台風」と呼ばれる台風19号で発生した羽根倉橋周辺の水害被害を撮影したものです。「荒れる川、荒ぶる川」荒川の名前の通り、川と言うより周辺が湖のように変わり、公園や野球グランド、バイクコース、教習所など全てが水に飲み込まれました。
この台風19号を期に堤防工事が加速され現在に至ります。

台風19号で発生した羽根倉橋周辺の水害被害
台風19号で発生した羽根倉橋周辺の水害被害
台風19号で発生した羽根倉橋周辺の水害被害

ユーチューブボタン
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埼大通り商店会WEB担当より

今から10数年前、この塚本集落を地元の郷土史を研究されている方の案内で撮影と散策に訪ねた事がありました。その当時は今ほど原生林化してない状態で歩き易く集落の住居後や水塚なども容易く見る事がかないましたが今回、撮影で歩き以前と変わってしまった場所が多い事に気が付きました。
それでも行政の力ではなく地域のボランティアの方や、ここに以前住まわれていた集落の方々の力で保全されている事を感じ取りました。
この荒川堤外地に広がる本地区は、さいたま市の中心部から程近い位置にありながら荒川中流域の原風景が広がる、さいたま市内最後の里山の一つです。桜区住民の方々をはじめ、さいたま市民の多くの方に知って頂きこの貴重な風景が末永く残って行くことを願います。

今回、参考及び引用にさせて頂いた皆様

今回の掲載にあたり文献参考と引用をさせていただきました。貴重な荒川堤外地と塚本集落に関する情報を公開して頂いている事に深く感謝申し上げます。

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